遺伝子工学

[ イデンシコウガク ]

解説

遺伝子を人工的に操作することにより、人間にとって役立つ生物やその生産物を得ようとする学問分野。

近年の遺伝子DNAの単離・改変・導入技術や、人工遺伝子の合成技術、細菌などで遺伝子産物を生産する技術などの開発により、急速に発展してきた。たとえば、カイコの絹をつくる遺伝子や細菌の抗生物質をつくる遺伝子を大腸菌などに導入し、その生産物を大量につくる研究開発が行われている。一部で実用化も始まっている。

すべてのヒト遺伝子のDNA塩基配列を解読する「ヒューマンゲノムプロジェクト」の完成によって、今後、遺伝子工学技術のヒトへの応用が進むと考えられているが、安全性や生態系への影響、倫理上の問題など、検討を要する課題は多い。

このため、遺伝子組換え生物等(LMO)の使用に関する国際的な生物多様性保全の観点からの規制の枠組みとして「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書(カルタヘナ議定書)」)が生物多様性条約締約国会議において採択され、議定書を日本で実施するための法律として「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」が制定された(2003年)。

詳細解説

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