越流水

[ エツリュウスイ ]

解説

雨天時・融雪時に、合流式下水道において、雨水吐き口や雨水ポンプ場などから越流した、降雨により希釈された未処理の下水のこと。

この越流水は放流先である公共用水域に流出し、河川、湖沼、海域などに水質面で悪影響を及ぼすだけでなく、衛生面・景観などにも多大の影響を与える。たとえば、雨水ますや雨水吐き口の放流先では、雨天時にゴミやトイレットペーパー等のきょう雑物が流出したり、降雨終了後悪臭が発生したりする場合がある。越流初期に越流負荷量が急増し(これを「ファースト・フラッシュ」という)、その後降雨の継続と共に希釈効果により越流汚濁負荷量は低下する。ファースト・フラッシュの水質は調査地点、降雨状況によってばらつきがみられる。

したがって高度処理および合流式下水道の改善を行い, 汚濁負荷量の削減を図る必要がある。

詳細解説

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