解体廃棄物

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解説

建物、道路舗装などを解体・修理したときに出る廃棄物。廃棄物としては、コンクリート、アスファルトコンクリート、材木、レンガ、石膏板、屋根板および断熱材などが発生し、鉛やアスベストなど有害な廃棄物が含まれることがある。建設廃棄物(建設工事に伴い生じる廃棄物)とほぼ同義であるが、厳密には、建設廃棄物のうち、特に、解体工事に伴い生じる木くず、がれき等の不法投棄されやすい廃棄物を指す。

一戸建和式住宅の重機による解体廃棄物は、木くずを主体にガラス、鉄材、プラスチック類その他雑多な種類の廃棄物が混合し、分別・再資源化が困難なうえに嵩高であり、最終処分場を逼迫させ不法投棄を引き起こす一因となる問題の多い廃棄物であった。そうしたミンチ解体による建設混合廃棄物の発生抑制のために、建設リサイクル法(2000年)では、特定建設資材(コンクリート、アスファルトコンクリート、木材)を用いた建築物の解体工事に際して、分別解体と再資源化による廃棄物の削減を義務付けている。(2014年5月改訂)

詳細解説

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