蘚苔類

[ センタイルイ ]

解説

コケ植物ともいう。緑藻植物から進化し、水中生活から陸上生活に移行した最初の段階の植物と考えられている。花をつけない陸上植物の仲間で、シダ植物のように胞子で繁殖するが、通常目にする植物体は雌雄の生殖器官をつける配偶体である。

卵細胞と精子の受精によって胞子体ができるが、胞子体は独立した植物体にならず、配偶体上で栄養供給を受けて成熟する。胞子体の構造の違いによって蘚類(スギゴケなど)、苔類(ゼニゴケなど)、ツノゴケ類の3つに分かれる。蘚類は胞子体が比較的長く残るが、苔類やツノゴケ類は胞子の散布を終えるとすぐに枯れる。蘚苔類は環境の変化に対して敏感なため、環境の良し悪しを示す環境指標生物となる。

詳細解説

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