藤前干潟
[ フジマエヒガタ ]
名古屋港の奥にある干潟。日本最大級のシギ、チドリ類の飛来地として国際的にも重要視されている。
名古屋市がこの干潟にゴミ埋め立て処分場を計画し、アセスメントを実施した結果、「計画が渡り鳥などの生息環境に影響することは明らか」としながらも、人工干潟の造成などを条件に埋め立てに着手しようとした。しかしながら、代償措置としての人工干潟造成で現干潟の環境を守ることは極めて困難であるとする環境庁(現環境省)の見解が発表された(1999)こと等もあり、名古屋市は藤前干潟の埋め立てを断念した。
その後、藤前干潟は国指定の鳥獣保護区として指定され(藤前干潟鳥獣保護区 : 面積770ha、2002年)、そのうちの一部(特別保護地区 : 面積323ha)が ラムサール条約登録湿地となった(2002年11月)。