花粉観測システム

[ カフンカンソクシステム ]

解説

花粉飛散量の測定は、かつて固定式の採取器で1日1回採取して、顕微鏡で花粉数を数える方法が用いられていたが、近年、レーザー光を利用して計測する自動測定器が開発され、実用化に至っている。このため、花粉飛散量をリアルタイムで把握できるようになり、環境省では、2002年から花粉飛散データを自動的に収集して公表する花粉観測システム(愛称「はなこさん」)の整備を順次進めてきた。同システムでは、花粉飛散シーズン中、全国120地点で観測された花粉飛散量(1時間平均の1m3当たりの花粉個数)や飛散方向などをホームページ上で公表してきたが、2021(令和3)年度に事業廃止に伴い、花粉自動計測を用いた花粉観測を終了している。理由として、「最近では、民間気象事業者において全国に花粉観測機を設置し、環境省よりも多数の地点における花粉の飛散状況の情報提供が行われており、各地方公共団体(一部県を除く。)においても、独自の観測による花粉飛散情報が発信されて」いることなどをあげている。(2023年4月改定)

詳細解説

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