臭気判定士

[ シュウキハンテイシ ]

解説

1996年(平成8年)4月の改正悪臭防止法の施行により、嗅覚測定法を用いた臭気指数規制が導入されたことに伴い、測定の的確かつ公正な実施を確保するため、創設された国家資格。

悪臭防止法の規制・監視等の実務は市区町村長に委ねられており、臭気判定士は市町村等からの委託により臭気指数測定業務を担当することができる。

嗅覚測定法はヒトの嗅覚を利用する官能試験法であり、その精度の確保には、試験統括実施者であるオペレータの資質が最も重要な要素であり、臭気判定士は嗅覚測定法のオペレータに与えられる資格といえる。

臭気判定士の資格は、悪臭防止行政や臭気指数の測定等に関する臭気判定士試験に合格し、かつ正常な嗅覚を有することについての嗅覚検査に合格した者に与えられ、5年を期限に更新することとされており、更新に当たっては嗅覚検査を再度受験する必要がある。

 なお、臭気判定士に関する指定事務(臭気判定士試験、嗅覚検査の実施および臭気判定士免状の交付等)を行う機関として、(公社)におい・かおり環境協会(旧称臭気対策研究協会)が指定されている。(2023年4月作成)

詳細解説

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