自然関連財務情報開示タスクフォース

[ シゼンカンレンザイムジョウホウカイジタスクフォース ]

解説

民間企業や金融機関などの市場参加者が、生物多様性や自然資本の観点から事業機会やリスクを適切に評価して情報開示するための枠組み(TNFDフレームワーク)を開発する国際的なイニシアティブ。企業などに自然に関する情報開示を促すことにより、自然を保全・回復する活動など自然にとってマイナスからプラスの状態(ネイチャーポジティブ)に移行させる方向に資金の流れを向け直し、自然と人々が繁栄できるようにすることで、世界経済に回復力をもたらすことを目指している。

2019年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で着想されたTNFDは、2020年7月に国連開発計画(UNDP)、世界自然保護基金(WWF)、国連環境開発金融イニシアティブ(UNEP FI)、英国環境NGOのグローバル・キャノピーの4機関によって非公式作業部会(IWG)の結成が公表され、2021年6月に立ち上げが宣言された。TNFDフレームワークを検討するタスクフォースのメンバーとして5大陸15カ国から34名が参加し、タスクフォースをサポートするフォーラムには300以上の企業・機関・団体等が参加している。フォーラムには、日本からも環境省、金融庁をはじめ多くの民間企業・団体が参加している(2022年3月現在27団体)。今後、TNFDフレームワークの構築や生物多様性条約COP15での議論などが予定されている。(2022年8月作成)

詳細解説

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