自然環境保全
[ シゼンカンキョウホゼン ]
1970年代くらいまでは開発に対して自然環境を護るという意味で用いられてきたが、現在では、現状維持ばかりでなく、保全目標に沿って自然環境の適切な維持と管理を行うことを含む概念として使われ、自然環境保全とほぼ同義である。
自然環境の維持・管理には、自然環境の態様と維持・活用の目的に応じて、(1)自然の生態系に対して出来るだけ人為影響を与えないようにする、(2)ある程度の影響は許容しつつも、ある限度を超えないよう注意して自然の生態系を維持する、(3)人為を加えつつあるレベルで植生の遷移を止め一定の生態系を維持する、(4)積極的に人為を加え、生態系の修復・回復を図る、など様々なレベルの対応がある。一般的に、「自然保護」という言葉はこれらの対応の全てを含んだ概念として使われている。