脊梁山脈

[ セキリョウサンミャク ]

解説

大陸や半島などを縦断または横切り、主要な分水嶺となっている山脈。アンデス山脈(南米)、奥羽山脈、越後山脈、飛騨山脈などが例としてあげられる。

脊梁山脈を挟んだ両地域の気候や植生に顕著な違いがみられる場合が多い。本州では脊梁山脈を境に、冬期の太平洋側は比較的乾燥しているが、日本海側は多雪地帯となる。また、冷温帯気候下に成立するブナ林の組成では、日本海側でブナやハウチワカエデなどの上層と、チシマザサ、クマイザサ、チマキザサと地表を這うような形の常緑低木とに分かれた低木層に特徴がある一方、太平洋側では上層に常緑広葉樹や針葉樹などが混生し、下層にはスズタケが生育するなどの差異をみせる。

詳細解説

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