緊急指定種
[ キンキュウシテイシュ ]
緊急に保護を図る必要性があるとして「種の保存法」(1992)第5条に基づき指定された種。
分類学上の新種、または新分布種が発見された場合、あるいは絶滅したと考えられていた種が再発見された場合には、十分な生物学的データの整備を待つうちに、乱獲等が進んでしまう可能性がある。このような場合、特にその保存を緊急に図る必要があるものを、必要最小限の情報をもって緊急指定種として指定し、捕獲、譲渡等の規制が行われる。ただし、緊急指定種の指定は、3ヶ年に限ることされており、この間に、国内希少野生動植物種としての指定等の検討がおこなわれる。最近では、ワシミミズクが1994年に緊急指定種となり、その後、定着が確認されて1997年に国内希少野生動植物種に指定された例がある。