統合水資源管理
[ ソウゴウミズシゲンカンリ ]
表流水と地下水、農業、工業、生活用水などの異なる水利用目的、水と関連する土地など、これまで別々に管理されていた異なった部門を包括的に捉え、統合的に管理するプロセスのこと。
現在、世界各地で水不足や水質汚濁などの水問題が深刻になる中、水資源を持続的かつ公平に利用するために、この統合的水資源管理の考え方を、地理気象条件、水利用の形態、文化など地域の特性に基づいて取り入れていくことが求められている。
河川上流から海岸までの流域を一体的に捉え、利用可能な水資源量、水利用を考慮して、関係する自治体、住民、企業などの参加のもとに管理していく統合的流域管理の考え方も統合的水資源管理の代表的な形態といえる。