環境白書
[ カンキョウハクショ ]
環境基本法(1992)の第12条の規定に基づき、政府が国会に提出する当年度の環境の状況に関する年次報告及び翌年度において講じようとする環境の保全に関する施策についてまとめて公表するもの。毎年5月頃に発行される。
1969年6月に公表された前身の「公害白書」(昭和43年版)は、公害対策基本法(1967)に基づき、日本初の公害白書として関係各省庁が執筆、総理府および厚生省が取りまとめにあたった。その後、1972年5月発行の昭和47年版より、「環境白書」と名称を改められた。2007年および2008年は循環型社会白書との合冊、2009年からは循環型社会白書及び生物多様性白書との合冊として発表されている。
環境省のホームページ上で過去の白書の全文が公開され、全文検索システムによって任意のキーワードによる検索ができるほか、書籍として市販もされている。普及啓発冊子として、「図で見る環境白書」「こども版環境白書」「マンガで見る環境白書」「環境白書CD-ROM版」が発行され、また広く一般に呼びかける「環境白書表紙絵コンクール」も実施されている。