環境容量
[ カンキョウヨウリョウ ]
一般的には環境汚染物質の収容力を指し、その環境を損なうことなく、受け入れることのできる人間の活動または汚染物質の量を表す。環境基準などを設定した上で、許容される排出総量を与えるものと、自然の浄化能力の限界量から考えるものがある。
環境容量の定量化は困難であるが、環境行政の点からは、総量規制のひとつの理論的背景となったといえる。近年、エコツーリズムの発達に関連して、自然公園などへの最大受け入れ可能人数などの議論にも用いられている。
生態学では、その環境が養うことができる環境資源(森林、水、魚など)の最大値を意味し、環境容量に達した資源は増えも減りもしない定常状態となる。