猛禽類
[ モウキンルイ ]
タカ目(もく)・フクロウ目をはじめとした、肉食で獲物を捕らえるために体を進化させた鳥類の総称。日本には、タカ目29種、フクロウ目11種が生息している。狩りをするための優れた視覚、鋭い爪とくちばし、強くて丈夫な脚などの共通した特徴がある。
多くの種は食物連鎖の頂点に位置し、自然生態系における「アンブレラ種」にあげられる。近年の環境改変などによって数が減っている種が多い。特にイヌワシ・クマタカ・オオタカなどの保護をめぐって、保護・開発論争となることが多い。
なお、2006年12月に公表された環境省の新しいレッドリストでは、オオタカが絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に変更された一方で、里山を中心に生息するサシバが対象外から絶滅危惧II類(VU)とされている。