牛乳パック
[ ギュウニュウパック ]
牛乳容器に使われている紙製パック。飲料用容器として、重くて割れると危険なガラスびんに替えて開発され、1970年代から急速に普及した。中身の液体などが直接触れる内側の表面は、ポリエチレンなどのプラスチックやアルミ箔をコーティングした複合材容器。紙パックは、牛乳以外にもジュースや酒類などの容器として広く使われている。
良質のバージンパルプからつくられているため、衛生紙や板紙などの原料として再生利用されており、剥離したポリエチレン・フィルムも熱源として利用される。また、分別回収してトイレットペーパーなどにリサイクル、再生商品を使うというリサイクルの環を具現化する、身近に取り組める環境保全・環境教育活動としての取り組みも盛んに行われている。内側のコーティング材がアルミ以外の紙パックは、容器包装リサイクル法(1995)で、既にリサイクルが定着した品目として、アルミ缶やスチール缶などとともに特定事業者の再商品化義務が除外された。