熱中症

[ ネッチュウショウ ]

解説

熱中症は、高温多湿な環境に、人体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称。

熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられる。「環境」要因には、高い気温・湿度、強い日差し、急激な気温変化、通気性が悪く閉め切った屋内などがあげられる。「からだ」要因には、高齢sがや乳幼児、肥満など、下痢やインフルエンザなどによる脱水症状、糖尿病や精神疾患などの持病、二日酔い屋根不足などの体調不良、低栄養状態などがあげられる。「行動」要因には、激しい筋肉運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況などがあげられる。これらの要因が重なって、体温上昇と調整機能のバランスが崩れることで身体に熱が溜まり、熱中症を引き起こす可能性を生じる。熱中症の予防には、涼しい服装や日傘・帽子の利用、木陰などの利用、水分・塩分の補給などが推奨される。

近年は地球温暖化等の影響により高温日が頻発することから、熱中症が非常に大きな問題となっている。2023年4月に可決・成立した気候変動適応法の一部改正法では、気候変動影響の一分野である熱中症対策を強化するため、熱中症に関する政府の対策を示す実行計画や、熱中症の危険が高い場合に国民に注意を促す特別警戒情報を法定化するとともに、特別警戒情報の発表期間中における暑熱から避難するための施設の開放措置など、熱中症予防を強化するための仕組みを創設等の措置を講じている。(2023年5月作成)

詳細解説

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