潮汐

[ チョウセキ ]

解説

月と太陽の引力によって、海水の表面が規則正しく昇降する現象。月が潮汐を起こす力は太陽の2倍以上あるため、おもに月と地球の位置関係から、海域ごとの潮汐が決まる。

海面が最高位に達したときを満潮(high water)、最低位に達したときを干潮(low water)という。潮汐の周期は24時間50分で、その間に2回の満潮と2回の干潮がある。満月と新月のころは太陽と月と地球がほぼ一直線上にあり、2つの天体の引力が合わさるので潮汐は最大になる。これを大潮という。これに対し、上弦と下弦のころは月と太陽の引力が相殺され、潮汐は最小になる。ただし、実際には潮汐の規模や周期は自然条件に左右され、海域や場所ごとにさまざまである。潮の干満に対応した海岸動物の周期活動は潮汐周期と呼ばれ、フジノハナガイの移動、シオマネキの活動など、多くの動物にみられる。

詳細解説

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