淡水魚
[ タンスイギョ ]
淡水域に生息する魚類。一生を内水面(河や湖など)の淡水域で生活する「純淡水魚」と、繁殖期などの一時期だけを淡水域で過ごす「通し回遊魚」、近海から時折河川下流域に侵入する「周縁性淡水魚」の3タイプに大別される。純淡水魚のみを指すこともある。
淡水は温度や溶存酸素量(水に溶けている酸素の量=DO)などが変化しやすいため、多くの種にはこうした変化への耐性がある。体内と体外の浸透圧差を調整するため、ほとんど水を飲まず、特殊な腎臓を持ち、薄い尿をたくさん出す。近年、日本ではブラックバスなどの外来種の放流や、琵琶湖産アユなど生息地外からの移入種の放流などによって、本来の淡水魚類相が崩壊の危機に瀕しており、問題になっている。