海面上昇
[ カイメンジョウショウ ]
気温や海水温の上昇による海水の膨張や氷の融解が原因となり、海面水位が上昇すること。
地球温暖化の影響として懸念されており、IPCC第6次評価報告書によると、世界平均海面水位は1900年から現在までにすでに20cmくらい上がっており、今世紀末までの予測として、非常に排出が低い1.5℃のシナリオの場合で50cmくらい、非常に高いシナリオの場合は最悪1mの上昇、さらに、南極の氷床が不安定化して崩壊が始まった場合には1.7m程度の海面上昇もあり得るとしている。海面上昇は2100年以降も続き、2300年には2℃を目指した低いシナリオで0.5mから3m、非常に高いシナリオだと2mから7mも上昇し、南極氷床の不安定化が起きた場合には15mまで上昇する可能性もある。南極氷床の不安定化が起きるかどうか現在の科学では不確定だが、もし起こった場合には重大な影響をもたらすリスクとなる。(2025年6月改訂)