海岸

[ カイガン ]

解説

海に接した陸地(陸側にどこまでの範囲を含めるかは定義がない)。海岸の汀線(海と陸との境界線)を海岸線という。日本は海に囲まれ、また、島が多いため国土面積に比して海岸線が長い(3万kmを越える)。自然の海岸には岩礁、砂浜、干潟など様々な形態があるが、近年ではコンクリート護岸の海岸が増え、自然のままの海岸が少なくなってきた。

海岸法は、海岸の防護を推進する目的で制定(1956年)されたが、1999年、海岸の環境保全、海岸の適正な利用を目的に加えるなど抜本的な改正を行い、地域を守る安全な海岸の整備ばかりでなく、自然と共生する海岸の保全と整備、多様な利用ニーズに対応した海岸の実現など、防護・環境・利用の調和した海岸保全の取り組みを推進することとしている。

なお、自然環境保全基礎調査では、海岸汀線の改変状況や立入の可否などについて調べる海岸調査を1978年の第2回以降実施している。

詳細解説

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