浚渫

[ シュンセツ ]

解説

水深の保持や有害底質除去のために、海や河川、湖沼、ダム湖などの底に堆積している土砂や底質汚泥を機械的に除去することをいう。

多くは、陸上から雨水とともに流入し堆積した土や砂、また、潮流で運ばれ堆積した土や砂を対象として実施されるが、時には航路や泊地を整備する(水深を得る)ため元々の水(海)底を掘り取ることもある。

また、工場や市街地からの排水に起因する汚濁物質が堆積した底泥を除去する目的で行われることもある。特に、閉鎖的水域では、窒素・リンなどの栄養塩を多く含む排水が流入する場合、プランクトンが異常増殖し、この水底に大量の底質汚泥、ヘドロが堆積する。

このような場合には、浚渫した底泥の処理方法も問題となる。多くは現場で天日乾燥や固化処理、プラント脱水等を行い、所定の処分場までダンプ運搬されるが、長期間を要する。

詳細解説

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