浅海域
[ センカイイキ ]
海岸線から大陸棚の外縁までの間にあって、大陸棚上の大部分を占める海域のこと。陸域や勇昇流からの栄養塩類の補給によって、一次生産速度は外洋域と比べ非常に大きい。
浅海域の中で、海面から水深20-60mまでは陽光性植物プランクトンによる一次生産が活発であるが、それよりも深い部分では陰光性のものしか生息できないため一次生産は不活発である。
高度経済成長時代以降、干潟、藻場などを含む多くの浅海域が埋立てや干拓で消失したが、最近では漁業資源の再生産の場としての機能や水質浄化機能の重要性が改めて見直されている。