洋上風力発電
[ ヨウジョウフウリョクハツデン ]
海洋上に設置される風力発電施設のこと。再生可能エネルギーの一つである風力発電は、その設置場所によって、陸上と洋上に区分できる。洋上では陸上に比べてより大きな風力が得られることや騒音・人的被害リスクが低く、設置場所の確保がしやすいと考えられる。また、洋上風力発電は、大量導入や大型化によるコスト低減に加え、発電設備には構成機器や部品点数が多いことなど経済波及効果が期待されることから、欧州を中心に世界各国で、その導入が拡大している。
バルト海などヨーロッパの洋上風力では、遠浅の海や台風が少ないなどの自然条件から、発電機を海底に固定する「着床式」が多いが、近海の水深が深く台風の多い日本では、発電機を洋上に浮かべる「浮体式」が有望と考えられている。すでに秋田県(秋田港や能代港)で着床式洋上風力発電が商業運転を開始しているほか、2023年11月現在、青森県沖日本海(南側)や山形県遊佐町沖などで、再エネ海域利用法)に基づく洋上風力洋上風力発電事業計画(浮体式)が進められている。(2024年3月作成)