気候正義

[ キコウセイギ ]

解説

先進国に暮らす人々が化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした気候変動への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みを行う事によって、化石燃料をこれまであまり使ってこなかった途上国の方が被害を被っている不公平さを正していこうという考え方。気候の公平性ともいう。

2010年代以降、気候変動問題は国際的な人権問題であるという認識で世界各地で気候正義を求める社会運動が展開され始めた。2014年9月、ニューヨークで展開された温暖化対策を求めるデモ(クライメート・マーチ)で、もっとも叫ばれた掛け声は「What We Want is Climate Justice」であったという。パリ協定やSDGsにもこうした気候正義の認識が背景にある。(2018年4月作成)

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