森林植生
[ シンリンショクセイ ]
一定の地域を覆っている樹木の集まりを学術的にとらえた言葉。ある地域を覆っている植物の集まりを総称して「植生」という。
森林は陸上の湿潤な場所にできる。高木の枝葉がすき間なく森林の上部を覆い、その下の層には低木や草が生えて階層状になる。このため、構成する植物の種類や階層構造などが複雑である。
気候の違いによっていくつかの種類に分かれる。熱帯では熱帯多雨林や熱帯季節林、暖温帯では照葉樹林や硬葉樹林、冷温帯では夏緑広葉樹林や温帯多雨林、亜寒帯では亜寒帯針葉樹林が成立する。日本は降雨量が多く温暖なため、森林の生育に適しており、森林植生の面積が国土に占める比率は約7割にのぼる。