尾瀬国立公園
[ オゼコクリツコウエン ]
福島、栃木、群馬、新潟の4県にまたがる山岳地域に位置する国立公園で、優れた原始的景観を有するとともに学術的にも極めて貴重な地域として知られている。日本最大の山岳湿原である尾瀬ヶ原、只見川の源流にあたる尾瀬沼、それらを囲む至仏山、燧ヶ岳などの山々と会津駒ヶ岳、田代山などの山々を含む地域からなる。
尾瀬沼及び尾瀬ヶ原の一帯は湿原地帯であり、ミズバショウ、ニッコウキスゲなど数多くの湿原植物が生育し、花期には多くの登山者が訪れる。至仏山や燧ケ岳は高山植物が多く、特に至仏山は希少植物の生育地として知られている。また、 会津駒ヶ岳や田代山の山頂周辺の稜線には多数の池塘を含む山地湿原が発達し、その周辺には雪田草原が広がる。
尾瀬地域は、1934年に「日光国立公園」の一部として国立公園に指定されたが、2007年、会津駒ケ岳、田代山地域を編入して、新たな国立公園、「尾瀬国立公園」となった。