尾瀬
[ オゼ ]
群馬、福島、新潟三県にまたがる標高2,000m級の山々に囲まれた地域で、本州では最大規模の高層湿原である尾瀬ヶ原と尾瀬沼を中心とする地域。
日光国立公園の核心地域として厳正に保護されているが、かっては尾瀬ヶ原を電源開発のため水没させる計画もあり、その反対運動は日本の自然保護運動の原点と言われている。また、1970年代当初に起こった尾瀬道路計画の反対運動は道路建設の中止に結実し、環境省の発足とあわせ自然保護運動の大きな力となった。その他、ごみ持ち帰り運動、マイカー規制、し尿処理など、国立公園の保護と適正利用のモデル的存在となっている。