学習指導要領
[ ガクシュウシドウヨウリョウ ]
各学校が教育課程を編成し実施する際の国が定めた基準であり、全国的に一定の教育内容、水準を維持する役割を担う。学校教育法に基づき文部科学大臣が告示。小学校、中学校、高等学校、盲学校、聾学校、養護学校の6種類がある。
1947年の『学習指導要領・一般編(試案)』が最初のもので、この段階では教師が授業を展開する際の「手引き」として位置づけられた。1958年の改訂で、当時の文部省は、法的拘束力を伴った教育内容上の国家基準とみなし、教科書検定時の内容統制の根拠とした。
1968年の小学校学習指導要領修正版に、公害の用語が初出している。1991・92・95年に、当時の文部省が環境教育指導資料を発行し、学習指導要領における環境教育の内容解説や指導実践例などをまとめた。6度目の改訂となる1998年告示の新学習指導要領では、小・中・高校で「総合的な学習の時間」が創設され、課題例の1つに環境が示されている。