奄美群島国立公園
[ アマミグントウコクリツコウエン ]
2017年3月に指定された34番目の国立公園。
奄美群島は、国内最大規模の亜熱帯照葉樹林、アマミノクロウサギなどの固有又は希少な動植物、琉球石灰岩の海食崖や世界的北限に位置するサンゴ礁、マングローブや干潟など多様な自然環境を有する地域で、環境省が実施した「国立・国定公園総点検事業」(2010年公表)では沖縄島北部のやんばる地域とともに国立公園に新規指定すべき亜熱帯林地域とされた。このため、国立公園の陸域面積は42,000haを超え、指定解除された奄美群島国定公園(1974年指定)の4倍以上に拡大されている。
国立公園のテーマは「生命(いのち)にぎわう亜熱帯のシマ-森と海と島人(しまっちゅ)の暮らし」で、生態系と環境文化(人と自然の関わりを示す文化景観)に重きを置いた新しいタイプの国立公園といえよう。
奄美大島と徳之島は奄美沖縄にまたがる世界自然遺産候補地に含まれている。(2017年3月作成)