地下水涵養

[ チカスイカンヨウ ]

解説

降雨・河川水などが地下浸透して帯水層に水が供給されること。

近年は、市街地の表面がアスファルトやコンクリートに覆われて雨水が地下にしみこまなくなり、すぐに海へ流出してしまう現象が顕著になっている。この結果、地下水の塩水化、河川の洪水などの被害が発生しやすくなっている。

地下水を人工的に涵養する方法としては、溜池や水田などの底面から地下に浸透させる方法(拡水法)、井戸から地下帯水層に涵養する方法(井戸法)がある。

地下水涵養は、道路冠水・家屋の浸水・河川洪水の防止、地盤沈下や地下水塩水化の防止、地下水資源の確保、湧水やせせらぎの復活など自然環境の機能回復、地中温度の上昇(ヒートアイランド現象)の防止などに有効である。(2014年8月改訂)

詳細解説

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