国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

[ コクサイテキナカガクブッシツカンリノタメノセンリャクテキアプローチ ]

解説

化学物質によるリスクを削減するためのさらなる手法の必要性や化学物質に関する国際的な活動をより調和が取れ、効率よいものとするため、2002年に国連環境計画(略称:UNEP)管理理事会において国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(略称:SAICM)が必要であることが決議された。また、ヨハネスブルグサミット(2002年)で定められた実施計画において、 2020年までに化学物質の製造と使用による人の健康と環境への悪影響の最小化を目指すこととされ、そのための行動の一つとしてSAICMを取りまとめることとされた。

SAICM策定に向けた具体的な議論は、UNEPを事務局として、第1回SAICM準備会合(バンコク、2003年)、第2回準備会合(ナイロビ、2004年)、地域会合とその結果を踏まえた第3回準備会合(ウィーン、2005)が開催され、案文が作成された。

2006年2月4-6日にアラブ首長国連邦のドバイ市で開催された国際化学物質管理会議(ICCM)において、SAICMを構成する「ハイレベル宣言」(ドバイ宣言)と「包括的方針戦略」が採択され、またガイダンス文書として「世界行動計画」が取りまとめられた。

詳細解説

EICネット 環境用語集