国土緑化運動
[ コクドリョッカウンドウ ]
林野庁主導の緑化推進運動。第二次世界大戦の戦中・戦後期の乱伐と手入れ不足等から森林の荒廃が進み、洪水・土砂災害が頻発したため、国民各層に国土荒廃の危機感が高揚し、衆議院議長を委員長とする国土緑化推進委員会(「国土緑化推進機構」の前身)が設置され、全国規模の植樹際が山梨県で開催された(1950年)。以来、全国的に緑化運動は活発化し今日に至っている。当初は、無立木地を森林にするための啓蒙運動であったが、その後、拡大造林の推進へと移行し、現在では、ボランティア活動など森林・林業に対する国民参加の促進が主体となる等、時代と共に運動の内容が変わってきている。