同定
[ ドウテイ ]
ある標本がこれまでに記載されている種と同じか違うか、違う場合はどこがどのように違っているか、過去の記載文献・資料、または正基準標本と照らし合わせ、その標本の帰属する分類群、種名を決定、確認する作業のこと。分類に至る作業の一行程として位置づけられる。
分類の作業は、形質の特徴を明確にし、文字や図などで表現すること(記載)、これらの形質を既知の種のものと対比・照合することで所属すべき分類群を定めること(同定)、他種との類縁関係を分析し、タイプ標本(新種として学会誌などに記載・発表した際に使用した標本)に準ずる場合に学名を決定すること、から成り立っている。