単元
[ タンゲン ]
一連の学習活動を通じて、学習者が獲得する知識内容や経験の有機的なまとまり。主に学校教育の場面で用いられる概念で、カリキュラム(教育課程)を教科にわけ、教科の内容を知識・技術や活動などいくつかのブロックで構成したもの。
学校外における環境教育などの実践の場面で多用される「プログラム」という概念は、ほぼこれに相当するとみなせる。
知識・技術の観点から構成される学習内容のまとまりを現す教材単元と、学習者が生活の中から興味・関心に応じて自ら課題を設定・追求・解決していく生活単元(または経験単元)の2つに大きくは分類される。
第2次大戦後のいわゆる「新教育の時代」に盛んに取り組まれた生活単元学習が、「はい回る経験主義」との批判を受けるなど、各教科での知識の系統的学習の重視へと転化した。一方で、今日のゆとり教育をうたった教育改革では、総合的な学習の時間の創設などにより生活単元学習が重視されてきている。