分流式下水道

[ ブンリュウシキゲスイドウ ]

解説

汚水と雨水を別々の管渠系統で排除し、雨水はそのまま公共用水域に放流し、下水のみを終末処理場で処理する方式の下水道。

2本管を布設しなければならないので、建設費は余計にかかるが、雨水と汚水が完全に分断されるので、合流式のように汚水が川に流れ込むようなことはない。

近年では分流式を採用する市町村が圧倒的に多い。しかし誤接合等により汚水系統に雨水等が流入する場合がある。不明水が流入すると、処理コストが増大し処理施設にも負担となる。雨水流入量が多い場合管渠からの溢水が生じることもある。

汚水管のマンホールは下水の臭いを防ぐためと、降雨時に雨水が入るのを防ぐため、蓋の穴が空いていない。雨水管のマンホールは降雨時急激にマンホール内の水位が上昇し、押し上げられたマンホール内の空気の圧力で蓋が押し上げられる(「エアーハンマー」という)ので、それを防ぐために蓋は空気抜きの穴が空けられている。

詳細解説

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