内分泌攪乱化学物質
[ ナイブンピツカクランカガクブッシツ ]
正式には外因性内分泌攪乱化学物質という。内分泌攪乱物質などと省略することも多い。環境中にある物質が体内に取り込まれ、ホルモン作用を乱す(攪乱する)という意味で、環境ホルモンと通称される。
シーア・コルボーン他著による「奪われし未来」やデボラ・キャリバリー著による「メス化する自然」により内分泌攪乱化学物質が世界的な関心を集めた。
研究者や機関によって定義が確定していないが、「環境ホルモン戦略計画SPEED’98」(2000年11月改定)では「動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その生体内で営まれている正常ホルモンの作用に影響を与える外因性の物質」とし、疑われる化学物質として65物質をあげている。なお、2005年3月には新たな対応方針として「ExTEND2005」を公表している。