全国水生生物調査

[ ゼンコクスイセイセイブツチョウサ ]

解説

環境省が市民に呼びかけ実施している生物指標を用いた河川の水質状況調査。

カゲロウ、サワガニなど河川に生息する水生生物は、水質汚濁などの影響を受けるところから、そこに生息する水生生物を用いて(生物指標として)その水域の水質を判定することができる。このような水質の判定方法は一般の人にも分かりやすいものであるうえ、高価な器具や化学分析のような特別の技術を要しないことから、誰でも調査に参加できるという利点がある。さらに調査を通じて身近な自然に接し、水質の状況を知ることにより環境問題への関心を高めるよい機会となる。このため環境省では、水生生物による水質判定のマニュアルである「水生生物による水質の調査法 -川の生き物から水質を調べよう」を作成し、全国の都道府県を通じて市民の参加を呼びかけ、1984年から全国の河川において「水生生物調査」を実施している。

詳細解説

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