光害防止条例
[ ヒカリガイボウシジョウレイ ]
光害を防止するために地方自治体が制定する条例である。1972年、米国キックピート国立天文台に近いアリゾナ州ツーソン市において、天体観測に悪影響を及ぼす屋外照明を制限する条例が制定されたのが最初の事例と言われている。米国では、その後1976年までに6都市において同様の条例が制定された。
日本においては、1989年に、岡山県美星町が制定した「美しい星空を守る美星町光害防止条例」がある。同条例においては、町、町民及び事業者のそれぞれの責務、光害防止モデル地区の指定、夜空の明るさの目標(人工光の明るさの増加が、自然状態の夜空の明るさの1割を超えないこと)、光害防止対策費用の補助措置、屋外照明の夜10時以降の消灯・屋外照明における上方光束の削減・遮光について地域住民及び事業者に対する協力依頼規定等が定められている。