光化学スモッグ

[ コウカガクスモッグ ]

解説

工場、自動車などから排出される窒素酸化物や炭化水素が一定レベル以上の汚染の下で紫外線による光化学反応で生じた『光化学オキシダント』や視程の低下を招く粒子状物質(エアロゾル)を生成する現象、あるいはこれらの物質からできたスモッグ状態のことをいう。

光化学スモッグが最初に発生したのは1940年代のロスアンゼルスで呼吸器障害や目の刺激などの被害が出ている。その後、農作物にも被害が拡大した。日本では1970年代に東京で生徒が体育の授業中にグラウンドで目やのどの痛みを訴える事例が発生している。これらは白いスモッグと呼ばれ、従来の石炭燃焼に伴う黒いスモッグに対して自動車使用のモータリゼイションに伴う汚染として現れてきた。

現在も汚染の状況は改善されておらず、光化学オキシダント注意報や警報が各自治体で測定結果に基づいて発令されている。(2014年8月改訂)

詳細解説

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