世界公園会議

[ セカイコウエンカイギ ]

解説

国際自然保護連合(IUCN)が中心となって10年に一度開催される国立公園など保護地域に関わる世界的な会議。自然保護などに関わる世界中の専門家(研究者、行政官、民間団体など)が集まり、意見交換をして、世界の自然保護を中心とする環境政策についての方向をリードしてきた。

第1回目は、1962年にシアトル(米国)で開催された。その後は、1972年に指定100周年のイエローストーン国立公園(米国)、1982年バリ島(インドネシア)、1992年カラカス(ベネズエラ)でそれぞれ開催されてきた。2002年には、第5回会議がダーバン(南アフリカ)で予定されていたが、同じく南アフリカのヨハネスブルグで開催された国連開発サミットとの重複を避けるため1年延期されて2003年9月に開催され、第6回会議は2014年11月にシドニー(オーストラリア)で開催された。それぞれの会議で採択された宣言や行動計画などは、海中公園などの新たな制度創設や先住民・地域住民への配慮など保護区管理運営への大きな足跡を残してきている。開催年の議題対象などにより、公園会議、保護地域会議など会議名称に変化があるが、総括して世界国立公園会議と称することが多い。(2015年08月改訂)

詳細解説

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