フライアッシュ

[ フライアッシュ ]

解説

微小粒子よりなる灰で、空中に浮遊する(fly)性質より呼ばれる。直訳して「飛灰」と呼ばれることもある。

焼却灰は、焼却炉の底などから回収される焼却主灰(ボトムアッシュ)と焼却廃ガス中に浮游する飛灰(フライアッシュ)に分けられる。後者は、すす、灰など、燃焼廃ガス中に含まれる固体の粒子状物質で、集じん灰およびボイラ、ガス冷却室、再燃焼室で補集されたばいじんを総称したものをいう。

ごみ焼却施設で集じん装置によって捕集・分離されたばいじんは、特別管理一般廃棄物に指定されている。飛灰は、主灰に比べて融点が高く(1250-1350℃)、生成したダイオキシン類の90%が飛灰に含まれること、また鉛、亜鉛、カドミウムなどの低沸点重金属の含有率が高いという特徴がある。それゆえ、直接埋立て処分することができず、溶融固化、セメント固化、薬剤処理、酸その他溶媒による抽出法のいずれかによる中間処理(溶出防止)が義務づけられている。飛灰をペレット状に成形すれば、コンクリート用軽量骨材になる。

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