フタル酸エステル
[ フタルサンエステル ]
フタル酸エステルにはモノエステルとジエステルがあるが、産業的に重要なのは可塑剤として用いられるジエステルである。
ジエステルは、工業的には無水フタル酸とアルコールを反応させて合成され、フタル酸エステルには、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)などの種類がある。その内、最も生産量が多いのがDEHPで245千トン、次いでDINPで96千トン(いずれも2001年データ)となっている。
2019年7月22日より改正RoHS指令(RoHS2.0)に伴い、RoHS2.0禁止物質として、新たに次のフタル酸エステル類4物質が追加された。
・DEHP:フタル酸ジニエチルへキシル
・BBP:フタル酸ブチルベンジル
・DBP:フタル酸ジブチル
・DIBP:フタル酸ジイソブチル(2021年6月改訂)