バードストライク
[ バードストライク ]
「バードストライク」は、野鳥が人工物等に衝突して死傷する問題を取り扱う際の用語。高速道路等での自動車との衝突、空港周辺での飛行機エンジンへの吸い込みあるいは建築物の窓ガラスへの衝突などが問題にされてきた。
近年、再生可能エネルギーの一つである風力発電施設の設置が進展することに伴って、風車の回転翼でのバードストライクも注目されるようになり、環境アセスメントなどでも鳥類(特に渡り鳥や猛禽類)及びコウモリの衝突予測や事後調査が、事業者に義務付けられることも多い。
バードストライクの防止策・緩和策の検討にあたっては、希少猛禽類の生息情報の取り扱いには留意しつつ、野鳥の繁殖・渡り・採餌等の行動や習性等に関する調査研究の充実、情報の共有が望まれる。
なお、コウモリは鳥類でなく哺乳類であることから、コウモリの衝突は「バードストライク」と区別して、「バットストライク(Bat Strike)」と呼ぶ。(2024年3月改定)