ストレージパリティ

[ ストレージパリティ ]

解説

ストレージパリティとは、太陽光発電システムの導入にあたって、蓄電池を導入しないよりも、蓄電池を導入したほうが経済的メリットがある状態のことをいう。

太陽光発電は天候等の要因により発電量にバラツキがあることから、安定的な電力供給を行うためには、蓄電池を併用して導入することが考えられる。導入に当たって、太陽光発電設備及び蓄電池の価格低減が進んでいくことでストレージパリティの達成を可能とする。経済産業省の検討会によると、2030年頃に工事費を含めた蓄電池価格が6-7万円/kWhとなることでストレージパリティが達成可能としている。

最も早くストレージパリティの実現が見込まれるのが、FIT制度の買取期間が終了した再生可能エネルギー設備を保有する需要家であり、これは、余剰電力の売電価格と系統電力の購入価格の差が大きいためである。更に将来的には、需要家にとって系統電力を購入するよりも、太陽光発電+蓄電池を新規導入して買電を最小限に抑える方が経済的となることにより蓄電池の自発的普及が進むと考えられる。

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