サステイナブル・ツーリズム
[ サステイナブルツーリズム ]
ツアー実施による地域の環境、社会及び経済への影響を低減し、自然環境を持続的に保つことができるよう配慮して取り組まれる旅行。
国際的に持続可能性への関心が高まる中、観光における持続可能性への取り組みが推進されてきた。
持続可能な観光の国際基準の策定に向けた動きとしては、2008年に世界50以上の団体が連合して発足し、その後、UNEPやUNWTO等の呼びかけによって持続可能な観光に対する共同理解を深めることを目的として活動する協議会となったGSTC(Global Sustainable Tourism Council、世界持続可能観光協議会)が、持続可能なマネジメント、社会・経済、文化遺産、環境の4分野からなる基準・評価指標として、観光事業者向け(GSTC-I)、観光地域向け(GSTC-D)の基準を開発している。これらの基準は、「最低限遵守すべき項目」と位置付けられ、国連加盟国での順守が求められている。
日本では、観光庁が主導して、GSTC-Dに準拠した「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」を2020年6月に策定・公表している。(2020年10月作成)