カーボンリサイクル
[ カーボンリサイクル ]
化石燃料の燃焼等により発生する二酸化炭素(CO2)を資源として捉え、分離・回収して、鉱物化や人工光合成、水素との反応によりメタンを合成するメタネーション等を利用した素材や燃料への再利用等を行い、大気中へのCO2排出を抑制していくこと。CCUの一形態といえる。
具体的な技術として、CO2吸収型コンクリートの性能・コスト面での改良、合成メタン(メタネーション)、合成燃料、藻類を培養、抽出・改質した藻類ジェット燃料等のカーボンリサイクル燃料の開発、ネガティブエミッションにより回収したCO2と水を分解して得られる水素とを反応させてウレタン等のプラスチック原料を生産する技術の開発等がある。
CO2排出量の削減のため、省エネルギー、再生可能エネルギー、CCS等とともに鍵となる取り組みの一つであり、日本政府は、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略(2021年6月)に位置づけ、今後、世界レベルでの産学官連携の下で研究開発を行い、技術面、コスト面でのイノベーションを進めることとしている。(2021年7月作成)