カーボンゼロ

[ カーボンゼロ ]

解説

二酸化炭素(CO2)等温室効果ガスの排出量削減と森林対策等の吸収源対策によって実質的な排出量(正味排出量)をゼロにすることであり、カーボンニュートラルともいわれる。ここでは「カーボン」と呼んでいるが、二酸化炭素が世界の温室効果ガス排出量の中で約8割と大きな割合を占めることや温室効果ガスの排出量を温暖化係数を用いて二酸化炭素排出量に換算するのが一般的であることから、温室効果ガス全体を指す場合が多い。

IPCCの1.5℃特別報告書ではパリ協定の定める1.5℃目標の達成のためには2050年にはカーボンゼロを達成する必要があるとしている。

我が国は、2050年までにカーボンゼロを達成する目標を掲げており、海外でもEU、米国が2050年、中国が2060年の温室効果ガス排出量「実質ゼロ」を打ち出している。カーボンゼロ達成のためには、自治体によるカーボンゼロシティのような取り組みに加えてCCSやネガティブエミッション技術も必要であると考えられるため、技術、制度面でのイノベーションが不可欠であると考えられている。(2021年7月作成)

詳細解説

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