エコロジー
[ エコロジー ]
生物とその周囲の生物的・非生物的環境との関係や、構造、機能的側面について研究する学問分野。日本語では生態学。最初に用いたのは19世紀のドイツの生物学者ヘッケルで、ギリシャ語のoikos(家、経済)とlogos(論理)を合わせたもの。
生態学的研究は近代以前からも行われており、当初は博物誌や生物地理、人口論的な研究から始まったが、現在の研究領域は複雑多岐にわたる。手法や研究対象などにより生理生態学、個体群生態学、群集生態学、行動生態学、数理生態学、進化生態学、植物生態学、動物生態学、昆虫生態学、森林生態学、海洋生態学、都市生態学、景観生態学などに分かれる。
一方、こうした学問領域を示す概念とは別に、近年では、環境や自然との共生をはかる社会運動や、環境に配慮する行為などを象徴する意味でも使われる。環境問題に関心のある人々を対象に、「エコロジー」「エコ」などの言葉を使ったキャッチコピーや商標も多数登場している。