アホウドリ

[ アホウドリ ]

解説

アホウドリ科の鳥類。翼開長2.4m、体重約7kgにもなる北半球最大の海鳥。19世紀後半まで小笠原諸島、台湾周辺の島嶼でも繁殖していたが、現在、繁殖が確認されているのは伊豆諸島鳥島と尖閣諸島南小島のみ。

鳥島では輸出用の羽毛採取のために年間数十万羽が乱獲されたため、生息数が激減し、1949年には絶滅が宣言された。しかし、その2年後、鳥島南東端の燕崎で十数羽の繁殖が確認された。1981年からは当時の環境庁と東京都による繁殖地の環境改良事業、1992年からは環境庁によるデコイ(鳥模型)設置などにより、1999年4月には推定生息数が1,000羽を超えるまでに回復した。一方、2002年8月12日に鳥島で63年ぶりの噴火が確認され、繁殖への影響も懸念されている。

1956年に天然記念物、1962年に特別天然記念物に指定、また種の保存法(1992)では、1993年に国内希少野生動植物種に指定されている。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)。

詳細解説

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